長久手市の貸し農園「たがやっせ」の利用申請をしたところ、申請件数が募集枠内だったため抽選なしで利用許可もらえました。農園の利用は4月1日からですが、すぐに作業を始められるように畑の年間栽培計画をたててみました。

畑の区画サイズは30m2
貸し農園「たがやっせ」は、年間1万円で30m2の区画を利用することができます。まだ現地に行ってないので30m2といわれてもピンときません。イメージしやすくするために畳に換算すると、30m2=20畳弱。けっこう広めのリビングのサイズです。
これだけの面積なので、栽培にかかる手間や期間などを考慮して作物選びをしないと途中で投げ出すことになるかもしれません。農園を計画的に利用するため、NHK趣味の園芸でおなじみ、恵泉女学園大学の藤田先生の著書『新・野菜づくり大全』[1]を参考に貸し農園の年間栽培計画をたててみます。
『新・野菜づくり大全』による菜園プラン例
この本では、作物の栽培のプランをたてるにあたり、栽培時期、難易度、育てる場所、連作障害などに気をつけましょうと書かれています。また、これらをふまえたうえでのプラン例が、丁寧な図とともに記載されています。
僕のような初心者が栽培時期や連作障害などを複合的に考えて栽培計画をたてるのはなかなかしんどいので、プラン例をベースにして計画をたてることにしました。
本の中では、畑のサイズごちに、どんな作物を、どんなレイアウトで、どんな時期に植えるのかの例が載っています。例として示されている畑サイズは1坪(1.8m x 1.8m)と10m2と20m2。このうち、僕が借りた区画と最も近いサイズの20m2の例をみてみましょう。
まず、春夏に栽培する野菜の例。全部で13種類。菜園北側にはキュウリ、ナス、トマト、トウモロコシといった定番夏野菜。南側にマメ類や根菜類が配置されています。
- ナス x 4株
- ピーマン x 2株
- トウモロコシ x 12株
- トマト x 4株
- ミニトマト x 4株
- キュウリ x 4株
- ミニカボチャ x 1株
- サトイモ x 5株
- エダマメ x 8株
- インゲン(つるなし) x 8株
- サツマイモ x 6株
- ラッカセイ x 6株
- ショウガ x 8株

そして秋冬に育てる作物の例。全部で15種類。キャベツ、ハクサイ、ダイコンなど、根菜や葉物が中心になります。ラッカセイとショウガが春夏に引き続き植えられていますが、ラッカセイは栽培期間が長いため、ショウガは夏にハショウガを採り、秋に根ショウガを採るためです。
- ニンニク x 10株
- ホウレンソウ x 4列すじまき
- ブロッコリー x 2株
- カリフラワー x 2株
- キャベツ x 2株
- ハクサイ x 2株
- タマネギ x 15株 x 4列
- ダイコン x 6株
- イチゴ x 7株
- 小カブ x 2列すじまき
- ミズナ x 2列すじまき
- エンドウ x 7株
- ソラマメ x 7株
- リーフレタス x 12株
- 玉レタス x 12株
- サツマイモ x 6株
- ラッカセイ x 6株
- ショウガ x 8株

プラン例を参考にした栽培計画
『新 野菜づくり大全』のプラン例を参考に、僕なりの作物栽培プランを考えます。プラン例は20m2、実際の菜園30m2なので広さが違いますが、そこは考慮せずに考えました。場所が余れば、栽培が比較的簡単なサツマイモを大量生産しようかな。
春夏に植える作物
まず、春夏のプラン例ではピーマンが2株となっていますが、ここはピーマン1株とトウガラシを1株にします。我が家はトウガラシの利用頻度が高いので、ピーマンを1株減らしてトウガラシを植えます。
また、キュウリ4株を2株に減らし、余った場所にズッキーニを2株植えます。ズッキーニは僕の最も好きな夏野菜の一つなのではずせません。
さらに、エダマメとインゲンの代わりにバジルとコリアンダーとクミンという3種類のハーブを植え、ショウガを4株に減らしてウコンを4株植えます。バジルは大量に作ってジェノベーゼを作り、コリアンダーとクミンとウコンは自家製スパイスを使ったカレー作りに利用します。
以上をまとめると、次のようになりました。ハーブが加わったので、合計17種類の作物を育てることになります。大丈夫か。
- ナス x 4株
- ピーマン x 1株
- トウガラシ x 1株
- トウモロコシ x 12株
- トマト x 4株
- ミニトマト x 4株
- キュウリ x 2株
- ズッキーニ x 2株
- ミニカボチャ x 1株
- サトイモ x 5株
- サツマイモ x 6株
- ラッカセイ x 6株
- ショウガ x 4株
- ウコン x 4株
- バジル x 4株
- コリアンダー x 4株
- クミン x 4株
秋冬に植える作物
秋冬は、プラン例の作物の種類を減らしてもう少しシンプルにします。小カブとミズナをダイコンに置き換え、15種類から13種類にしました。
- ニンニク x 10株
- ホウレンソウ x 4列すじまき
- ブロッコリー x 2株
- カリフラワー x 2株
- キャベツ x 2株
- ハクサイ x 2株
- タマネギ x 15株 x 4列
- ダイコン x 6株
- イチゴ x 7株
- 小カブ x 2列すじまき
- ミズナ x 2列すじまき
- エンドウ x 7株
- ソラマメ x 7株
- リーフレタス x 12株
- 玉レタス x 12株
- サツマイモ x 6株
- ラッカセイ x 6株
- ショウガ x 8株
こんな感じで、一部の作物を同種のものに置き換えたりハーブを加えたのみで、基本的にはプラン例を大幅にはいじらないようにしました。
農園の利用申込みの際に市役所でもらった長久手市の伝統野菜「真菜」についても、秋冬のどこかのスペースで栽培してみたいですね。
春が待ち遠しい
農作業をするにあたって、当然のことながら各種農機具が必要になります。長靴、クワ、ショベルなど。一部の道具は借りられるそうなので、自分で調達する必要がある器具を確認して、必要なものは早めに調達しておこうと思います。肥料や用土も買わないと。
畑仕事開始まであと1ヶ月。こんなに春が待ち遠しいのは初めてです。
参考
- 藤田智(2019)藤田智の新・野菜づくり大全, NHK出版.
このブログmyrsinifolia.spaceの管理人。愛知県長久手市に暮らす4人家族の父です。自然が好きなので、ガーデニングや自然遊びの話をよく投稿します。他にも、長久手市のことや趣味のカメラ、クルマのネタなども取り上げます。