フクジュソウやサギソウ、イワタバコなど、いわゆる山野草とよばれる草花が好きです。過度に着飾らない自然な風合いに心惹かれます。我が家の庭にはそういった植物が乏しいで、庭に山野草を植えることにしました。
三貴フラワーセンターで山野草を購入
苗を入手した場所は、みよし市にある三貴フラワーセンター。長久手からは車で30分程度と近くはないですが、愛知県最大規模(たぶん)の園芸品店なので品揃えは豊富。我が家はよく利用します。
三貴フラワーセンターで、2つの山野草の苗を購入しました。1つはフクジュソウ。もう1つはミスミソウ。どちらも早春に花をつける山野草です。
蜜をもたないフクジュソウ
フクジュソウは、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。漢字では福寿草と書きます。旧暦の正月に咲くことから、めでたい植物としてこの名前がつきました。別名の元旦草という名もここに由来します。
フクジュソウの花は蜜をもちませんが、花の形状がパラボラアンテナのようになっているために花の中心部の温度が上がり、寒い時期でも虫を呼び寄せることができます。
全草に毒がありますが、根茎と根に含まれるアドニンという物質が強心・利尿作用をもつことから、利尿、強心薬の原料になるそうです。
今回購入した苗は「福寿海」という八重咲きの園芸品種で、1苗498円でした。
3つの角を持つミスミソウ
もう1つの苗も、フクジュソウと同じくキンポウゲ科の多年草ミスミソウです。新エングラー体系ではミスミソウ属でしたが、マバリー分類体系(2008)ではイチリンソウ属に位置づけられています。
漢字では三角草と書きます。三方に広がる葉の形がその名の由来です。花色は変化が多く、雪割草という名で園芸品種が広く流通しています。
ちなみに、雪割草(ユキワリソウ)という名はサクラソウ科サクラソウ属の多年草の名前でもあります。全く別の植物なので、ここでは混同しないようにミスミソウとよぶことにします。
購入した苗に品種名は書かれていませんでしたが、紫系の花を咲かせるようです。1苗298円でした。
フクジュソウとミスミソウの植え付け
フクジュソウとミスミソウは、どちらも照葉樹林の林床に自生しています。夏場は青葉が日光を遮り、冬場は木々の葉が落ちて林床まで陽が当たるという環境です。フクジュソウとミスミソウを育てるには、これと似たような環境を用意すればいいわけです。
我が家の場合、庭に植えてあるイロハモミジの株元であれば同様の環境が得られるので、ここに2つの苗を植え付けることにしました。
下の写真は、植え付け後のフクジュソウの様子です。2つの目が顔を出しています。春の山菜ふきのとうに似ていますね。

次の写真は、植え付けたミスミソウの様子。ちょっとゴチャゴチャしてますが、写真中央右側のロゼットがミスミソウです。

植え付け後は、水切れにさ注意していれば順調に育ってくれるでしょう。この場所は軒下なので雨が降ってもあまり地面が濡れません。定期的に水やりをしながら、早春の開花を待ちたいと思います。
このブログmyrsinifolia.spaceの管理人。愛知県長久手市に暮らす4人家族の父です。自然が好きなので、ガーデニングや自然遊びの話をよく投稿します。他にも、長久手市のことや趣味のカメラ、クルマのネタなども取り上げます。